2011年6月6日月曜日

お葬式

先週の水曜日、同僚に給食のおばちゃんが亡くなったの知っているか、と聞かれた。
自分の聞き間違えだよなと思ったけれども、残念ながら本当だった。
この2~3日見かけないなとは思っていたけど、まさか亡くなるなんて。
つい最近まで元気に働いていた人が、こんなに簡単に病気で亡くなるとは。
これが発展途上国なのか、と久々に痛感させられた。

他の同僚が
「モザン人は調子が悪くてもすぐ病院には行かず、最初はクーランデーロ(祈祷師)の所に行く。
病院に行くのはその後だから手遅れになるんだ。
そこが問題なんだ」と話してくれた。

金曜日の午後、授業がすべて休校になり同僚や生徒の代表と一緒にお葬式へ。
最初に行ったのが葬祭場。
その後、皆でお墓へ移動。
最後に家へ行って手を洗っておしまい。
お風呂に入るまで、飲んだり食べたりしてはいけないと言われた。

特にドレスコードはないようで、
全ての女性がカプラナをまとっている以外は普段の服と変わらない。

ずっと歌っているのが変な感じがした。。
葬祭場でも、お墓への移動中も、埋めている間も歌っている。

街を歩いているときに、トラックの荷台にたくさんの人が乗って歌っている集団に出会うことがある。
あれはお葬式だったんだな。
結婚式にも同じようにするけど、エンプレが言うには結婚式の歌とお葬式の歌は違うらしい。

わーわー泣いている人のそばで歌っている人がいて、
近親者は悲しそうに歌っているのだけど、
少し遠い関係の人なのか、歌い出すと身体が動き始め笑顔が出てきた。

悲しみにどっぷり浸ることはないと思うけれど、
同僚とか見ていても「トリスチ パ(悲しい)」とか言った直後に冗談言ったりして
軽いノリに見える。

日本以上に死が身近なのか。
それとも葬祭場でも笑ったりすることは特にタブーでもないのか。
同僚に聞くと「私が小さい頃には親に怒られたけど、今では伝統を守る人が減っているんだ」と言う。

困った

私の任地シバタは街から離れた田舎にあるので、色々な虫が家に入ってきます。
カマキリ、クモ、ヤモリ、アリ、コオロギ等日本でもなじみのあるものから、

アリとムカデの中間みたいなの
(おしりがくわがたみたいで挟まれると痛いんだ)



色鮮やかなガ
(モスラみたいでしょ)


ロボットみたいなの
(何もしないけど夜中にであるとぎょっとする)
見たこともないような虫まで。
イシュクワ(羽蟻)のように時期の限られているものもいれば、ほぼ同居しているクモやヤモリもいます。

脱線するけど、この虫はかなりおいしいらしい。

イシュクワの時期は皆つかまえるって大騒ぎしていた。

食べた方の話によると少し酸味があるんだって。


去年は逃げてたけど、今年はがんばってみようかなぁ。


さて、このひと月余り悩まされているのがミツバチ。
我が家の近くに巣があるのか、毎日のようにやってきます。
1匹が迷い込んではいってきたというレベルじゃなく、ひどい日には30匹近くが我が家の2階でブーブー飛び回っています。
出勤前に窓の周りにバイゴン(殺虫剤)をまき、家に帰ってくると床に10匹近く落ちている毎日です。
このバイゴン、まいたところにとまるだけで死んでしまうぐらい、すごい効き目。
人間にも悪いよなとは思うけれど、蜂の恐ろしさには、ね。

というのも先週、刺されてしまったのです。本を読もうとかばんを手に取ったところ、ものすごい衝撃>゜))彡 
手を見ると蜂のとげ!
まさか飛び回っている昼間ではなく夜にやられるなんて。
電子辞書の『家庭の医学』見たり、医療隊員に電話したりして処置して事なきを得ましたが、あの痛みは2度と体験したくない。
というか一週間たった今でも腫れてるんですよね。
刺されてからしばらく手を使わないようにしていたのですが、痛みがひいたのでもういいだろうとピアノを弾き始めた途端、痒みと腫れが…
いつになったら完治するのか。
それより、いつになったら蜂が我が家から出て行ってくれるのか。
隣の家にも向かいの家にもミツバチはいないらしい。
何で我が家だけ…

シバタの日(フェスタ編)

5月28日(土)は開校記念日のお祭り。
水曜日にはなかったチキンやお肉、ジュースにビールがあると生徒達ははりきって準備しています。
朝、食堂の前を通りかかると
同僚が「かおり、なんで手伝わないんだ」というのでサラダづくりのお手伝い。
でも包丁の切れ味悪いし、まな板使わないから指切りそうで怖いんで、皆のスピードについていけません。
手伝ってるのか邪魔しているのか…

2時に始まると言っていたけど、予定通り遅れて(笑)、4時前にスタート。
いや思っていたより早いから上出来!
そう思えるようになったということは、また一歩モザンビカーナに近づいたかな。

食べて飲んで、
水曜日にはできなかった詩の朗読や寸劇が始まりました。
そしてファッションショー!
おかしいぐらいポージングがすごくて、大盛り上がりです。
特に司書のエバがファッションショーに飛び入りしたもんだから、皆テンションあがって大変です。
「私も私も」と他の職員もしだすし、生徒達は普段とは違う先生の姿が見れて嬉しいのか大喜び。


ダンスチームが踊り始めると、皆立ち上がって踊りだしました。
式典係というか余興係というか、仕切っていた生徒が「メンバー以外は座って」といっても誰も聞いてない。
収拾付かないんで大変そうだったけど、フェスタですから。
生徒も職員も踊らずにはいられません。
私も同僚や生徒にひっぱり出されけっこう踊ったので、翌日は筋肉痛(笑)
9時過ぎに校長が「終わり」と言って片付けが始まったんだけど、ダンスは止まず12時まで続いたのでした。

シバタの日(式典編)

8時に始まると言われたけれど、教育長が来ないといって待ちぼうけ。
あまりに暇だから歌やダンスをしろという。
昨日生徒達にあれだけカットしろと言って回ったのに・・・本当に大人は勝手だ。

10時になってやっと開始。

地域の方々が来て、食堂近くにある大きな木の下に集まって集会です。
ずっと前、この木のことをシバタのシンボルみたいに子どもたちが言ってたな。
そういうことなのか…と今さら納得。


この集会を取り仕切っているのが、シバタの地名の由来である地域の偉人の子孫らしい。
現地語で話しているのでよくわからないけど、木に向かってお祈りしているように見えました。
手を丸めてぽんぽん叩いて、ぶつぶつとなえている。
そのあと、ワインを回し飲み。
なんか沖縄の御願所やおとーり思いだしちゃった。

その隣でなぜか女性が寝ている。
生徒に尋ねると、死んでよみがえるのを表しているらしい。
4人ぐらい横になっていたんだけど、
なんかぶつぶつ言った後、一人ずつ起きだした。

開校記念日によみがえりが何の関係があるのか、いまいちわからないけど、トラディショナルの儀式らしい。

日本でもこんな儀式するのかと生徒が尋ねるので、少し考えたけど開校記念日にはしないよな~。
あえていうなら、起工式にあたるのかな。
普段見ることのできないものに触れられて良かった。

その後、植樹をしになぜか校内ではなく学校の外に。
同僚になんで外に植えるのか尋ねると、校内にはいっぱいあるからだって。
全然使っていないスペースあるのに…





その後体育館へ集まって式典。
スピーチ、聞き取れないのもあるけど、
日本と違ってこれまでの歩み的なものはあまり話していない気がする。

生徒達の出し物は、マニカ州、英語科、ナンプラ州(トーホー)、ミックスダンスとどのグループもがんばっていて良かった。

いつも不思議に思うのだけど、入場と退場も歌いながらだ。
太鼓を使った伝統的なものも、キーボードやドラムを使った教会音楽的なのもそう。
だから、制限時間5分といっても入退場を含めると10分近くなる。
日本人的な感覚では、そこはカットして中身を充実させようよと思うのだけど、悲しいことに伝わらないんだな。
語学の問題もあるけど、入退場も歌ダンス付というのが彼らの常識だから。


全て終わって昼食。
本当ならここでフェスタ突入のはずが、平日にお酒はいると翌日の仕事に響くからということで、土曜日に延期。
あんなに待たされた招待客の皆さま、水も飲まずに帰って行った。かわいそう。
いや、前日から準備に駆り出されて振り回された揚句、いつものフェジョン(豆カレー)を食べる生徒達が一番かわいそう。いや、授業がないだけで彼らは満足なのかな???

シバタの日(準備編)



5月25日は開校記念日でした。

同僚のキューバ人が、

「学校の歴史について掲示をしたい。ここは日本の援助で建てられた学校なので、日本についても触れたいから概況を教えて。地図とか写真もあったら貸して。」

といってきたので喜んでお手伝い。

一般にモザン人は日本と中国の違いがわからないというか、アジア=中国と勘違いしている節があり、日本がどこにあるのかわからない人ばかり。


生徒達へ個人的に話するだけではだめだなぁと思っていたので、良い機会が与えられました。


日本はどこにあるか、人口や気候についてさらっと触れただけですが、

前よりも「先生、日本語教えて」と声をかけてくる生徒が増えてきた気がします。

さて、私は式典の出し物の歌・ダンス等の係でした。

この係の職員で職員住宅内に住んでいるのは私一人。

なんで生徒達の練習を見守る・時間計る・順番決める等、前日の夜は夕食を食べる暇もないほど一人でバタバタしていました。

いや、基本的には問題のない仕事のはずなんですが、日本と違って要項ないので、どのぐらいの時間割り当てられているのか全然わからない。

1週間前から練習の見学はしていたけれど、時間わからないから「もたもたしない」ぐらいしか言うことないし。
おまけに、日本と違ってモザン人は目立ちたがりで人前に出たがり。

生徒のリーダーに聞くと、予想以上にたくさんのグループが。


前日になってシェフに各グループ5分と言われ、

生徒達に伝えると「そんなの無理、15分ちょうだい」と懇願される。

「明日は5分、残りは土曜日にして」と話して調整してもらうことに。

上の言うことは絶対なのでしぶしぶ了解してくれました。

もっと早く連絡すればいい発表できるはずだけどな。かわいそうに。

行事の時にいつも思うことなのだけれど、準備するのがホントに遅い。

全て前日!

こういうときに日本だったらっていつも思ってしまう。

行事のたびにアンケートを取って次回の資料として残す。

面倒臭いなと思うこともあったけど、このシステムが確立していないのが発展途上国なんだろう。