3月11日に起こった地震、それに続く津波。大変な犠牲者の出たこの震災は、連日ここモザンビークでも報道されている。
同僚の家で初めてテレビを見た時は、本当に言葉を失った。
JICA事務所からのSMSで地震のことは知っていたけれど、まさかこんなにひどいなんて…
自然の脅威、そして畏怖を感じたのは私だけではないと思う。
同僚や友人達は私を見ると「お前の家族は大丈夫か」と声をかけてくる。
何人かの同僚は、気になって仕方なかったらしく家まで訪ねてきた。
私の出身地は遠く離れているから大丈夫だと言うと「よかった、神に感謝します」とか「おまえの家族のことが気になって昨日は眠れなかったんだ」etc.
多少オーバーだとも思うけれど、他人の痛みを自分のこととして受け取れるモザン人、思いやりの心に満ちるモザン人は本当にいい人だなと思う。
地震も津波も縁のないこの地では、「なんであんな危ない所に人が住んでいるんだ」等の返答に困る質問をされることも度々ある。
街を歩いていて、これまで決して聞くことのなかった『地震』という単語をよく耳にするようになり、おしゃべり好き、うわさ好きなモザン人のネタの一つになっているとも思う。
でも、私を見てとんできた同僚達のあの表情、そして無事を伝えた後のハグは、本当に心配してくれたことを物語っている。
そんな人々に囲まれている私は、本当に幸せ者だなと思う。
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